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【夢色キャスト】今さらながら第3部について語る


 明けましておめでとうございます。

 あっという間に1月も終わりに近づいていますが、2018年1発目の記事は「夢色キャスト 第3部」ついて語りたいと思います。こいつを語らなければ真の意味で2018年が始まらない気がするのです。

 とにかくあらゆる面で第3部について語りますので、この記事はネタバレのオンパレードです。閲覧は自己責任でお願いいたします!



第3部の概要

「夢色カンパニーの前に立ちはだかる新たな脅威として劇団ジェネシスが登場。作中初となるライバル劇団に、夢色カンパニーはどのように立ち向かっていくのかーー。」
 を描いた第3部。メインドラマの14章~20章までが対象です。まずは、これを私なりに起承転結に分けてみました。

ジェネシス初登場」14章

 地方公演の成功を機に、世間でも注目を浴び始める夢色カンパニー。連日連夜マスコミに取り上げられて、忙しい日々を送るメインキャスト。そこに彗星の如く現れる劇団ジェネシス
 このジェネシスの皆さん、とにかくアポなしでどんどこ夢カンメンバに絡んでくる非常識集団で、最初から闘争心MAX。「ライバルは夢色カンパニー」ということをいって憚りませんので、最初はジェネシス良い印象はないですね、ハッキリ言って。ナンカムカツク( ;`Д´)!

「圧倒的なジェネシス」15章

 華々しく登場したジェネシスの皆さん、様々なメディアに取り上げられる。確かに、元仮面ダンサーの黒木さんやスーツアクターの藍沢さんなど華がある5人なのは悔しいかな間違いない。そんなジェネシスの初公演に招待される夢カンメンバ。1日限りの公演は、舞台措置も照明も衣装も演技も素晴らしいと。まぁ……ね……ロミオとジュリエットをリメイクしたあの舞台……まぁ……悪くなかったわよ///、てな感じでした。
 メイン楽曲である「Phantom Rain」はかっこよかったし。彼らの力量に夢カンが焦りを感じるという点では納得できるものでした(まぁ「ブロードウェイにも立てる実力」って評し方が、ブロードウェイを雑に扱いすぎではと思いましたが)。
 また、この章特筆すべきは、この先の展開を暗示させる蒼星の台詞が非常に過激な点。

「彼らが戦いを望むなら、応じればいい。でも、終わったとき、立っているのがどちらか一方なら、それは彼らじゃない。」
 
 夢色カンパニーの副主宰……とも言える蒼星がこのような発言をするということは、何をかいわんや。おったまげましたけどね。この時点で夢色カンパニーがどのように立振る舞うかが決まっていたのかもしれない。

「スキャンダル発生」16章

 ジェネシスの余韻冷めやらぬ中、テレビ局に届く不穏なメールの数々。「近いうちに大きなスキャンダルが発覚する」という内容に、夢カン内に不穏な空気が流れる。メインキャストのクリーンさは他に類をみないので、スキャンダルってのがいまいちピンとこないのが正直なところ。ただ、これで「新堂カイトが不倫!」とかすっぱ抜かれたらどうしようかなと(カイトさんチョイスに他意はありません)。それはそれで面白いな、つって。
 それがですよ、発覚したスキャンダルがまさかの朝日奈真先生ネタ。過去、旧知の仲であった灰羽父の復帰公演を潰したというもの。正直、このネタがそんなに世間を騒がせるか?とも思いました。むしろ、”朝日奈響也に関するある真実”*1が、遂にスキャンダルネタとしてくるか!?と身構えていたので、拍子抜け感もありました。ただ、朝日奈真先生がどれだけ影響力を持った人かが伺えるわけで。夢色カンパニー自体……とくに息子の響也には精神的な大打撃なわけです。このまま彼らはどうなってしまうのか、というストーリーとしての面白さは十二分にありました。

「第3部の岐路」17章

 本章が第3部の”肝”と言えると思います。
 スキャンダルが原因で疲弊感漂う夢色カンパニー。そこで主宰の響也はメインキャストを集め言います。「公演を中止にしよう」と。
 この公演中止をめぐって議論が巻き起こるわけですが、夢色カンパニーをこれからどうしていくのかを考えた真剣な話し合いは、一人ひとりのスタンス・考え方を浮き彫りにし、メインキャストに厚みが出るな、と感心しました。とくに、伊織が響也に対して「それでよいのか!?」と詰めよるシーンはよかったです。主宰響也に対して私情を交えない意見を伝えられるポジションとして、伊織の強さみたいなものが生きていたなぁと。
 まぁ、この議論は「脚本家であるまどかに一任する」という大変雑な方法で収束するわけですが。
 公演を中止にすることを決めたメインキャストたちに、まどかが持ち出すのは、ジェネシスの朱道岳から提案された「対決公演」の話。彼らはこの話を満場一致で引き受けることを決意します。
 

「対決公演に向けて」18章

 対決公演についての説明回です。勝敗は夢色カンパニーが選んだ審査員と劇場の観客、インターネット観客、そしてメインキャストたち自身の票で決まります。ここで誰もが「審査員に西原さん呼んでこい!」となったと思います(私だけか)。観客票が一人一票でないので、ちと複雑に感じたのは私だけでしょうか。対決ルールが少し強引なんですよね、なんかストーリーのストーリーのためによるのご都合ルールに感じられました。
 脚本プロットは、朝日奈真先生と灰羽父……横谷幸作さんの共作である「光・源氏物語異説」。双方の主宰の父親が遺した作品をアレンジして対決するというのは、中々感慨深いです。というか、このプロットを対決公演に選んだ灰羽さんの並々ならぬ思いの強さを感じさせます。ちょっと怖いくらいの執念。
 ただ、この演目をどう料理するかはそれぞれの脚本家の腕にかかっているわけで。ここで”俺たちの女神”こと、彩瀬まどか女史の腕が炸裂します。

「公演本番」19章

 いよいよ公演本番を迎える双方の劇団。
 先攻のジェネシスは軸となるストーリーはなく、個人のスキルで魅せる。「個」に焦点を当てたインパクトのある作品。
 一方、後攻の夢色カンパニーは、脚本を大体にアレンジし、メインキャストの7人が一体となり「チーム」で魅せる。
 非常に双方の劇団を端的に表した演出で、これはこれで納得。ただ、それぞれの劇団の演目スチル、ちょっと、その、ね、ダサ…ゲフンゲフン。カードで見るとすげぇかっこいいのにな……。

「勝敗の行方」20章

 投票が終わり、いよいよ勝敗の結果が明らかに。審査員票、インターネット観客票はジェネシスの優勢で開票は進む。劇場観客票でなんとかジェネシスを上回った夢色カンパニーですが、全体の総数はジェネシスを上回るに至らず、当事者票対決になだれ込む。計算上、それぞれの持ち票を足してもわずか1票足らず、ジェネシスに勝てないことが判明。肩を落とす夢色カンパニーメンバ。しかし、無情にも投票は行われます。
 それが、なんといざ、ふたを開けてみると、1票差で夢色カンパニーの勝利。ジェネシスの誰かが夢色カンパニーに票を入れなければ成立しない結果に、会場は騒然。まさかの展開に私の心も追いつかない!世間はこの結果に、夢色カンパニーの自作自演だ!不正だ!と大騒ぎになる。この世界のマスコミ、他に報道する事件ないのかよ。なんともマスコミに振り回される第3章。
 しかしながら、ここで我らがジン・アマミヤが真先生と横谷さんの真実を探り当てます!実は、復帰公演時にすでに重い病にかかり、プロとして観客に見せられる力がなくなっていた横谷さん。真先生は親友のそんな姿を見て、苦渋の決断で彼の復帰のチャンスを潰すことに。観客のために、そして横谷さんのために。
 最終的に双方の考えを理解し、笑顔で写真に写る父親たちの姿をみて、彼らの息子たちもまた誤解を解いたのです。さらに灰羽さんがこの対決公演にかけた思い、そして夢色カンパニーへの謝罪は胸にくるものがありました。この辺りの展開は、非常にドラマティックで、第3部のラストに相応しいものだったかと。
 そして、最後の最後に「1票の謎」の真実も明るみに。突如記者会見を開くジェネシスのエース黒木崚介。てか、君たち記者会見好きね。
 黒木さんは、あの日あの時”舞台の本質”を体現していたのは夢色カンパニーだったと語ります。光源氏が存在した夢色カンパニーと、存在していなかったジェネシス。それこそが勝利の本質だったと。彼は、夢色カンパニーの演目の素晴らしさを語った後、夢色カンパニーに惜しみない賛辞を送り、マスコミには誹謗中傷を止めるよう言い放つ。おいおい、黒木さんかっこよすぎかよ……。
 全てのごたごたが一件落着し、次のステージに向け恒例のオムライスパーティで締めくくり、第3部は終了します。


納得できない要素

 ジェネシスとの対決公演を軸に話が展開された第3部。結論から言うと、私はこの第3部の展開にまったく納得していません。純粋に嫌いな展開です。

そもそも、演劇に「勝ち負け」とかない

 私が第3部を嫌いな理由は、基本的にこの一言に集約できます。エンターテイメントは人それぞれ受け止め方が違い、好き/嫌いという感情がただあるのみで、それぞれの感情を本来は、誰も否定することができない世界だと思います(まぁ、双方の意見が食い違って議論に発展することはありますが)。「私は好き、あなたは嫌い。ただそれだけのこと」ではないのでしょうか。それを決して「勝ち/負け」で表現はしないはずです。だって、この世にはあの珍作『ホタル○ヒカリ』劇場版を「純粋なファン」として絶賛する人もいるわけですよ!周囲がいくら否定する(否定って言っちゃったけど)ギルティな作品でも、「好きだ」っていう人がいれば、”負け”でないんですよ。これが、エンタメの世界の真実なんだと思います。
 
 この原則にのっとたうえで、別に演劇で勝敗を決めるテーマのアプリゲームやアニメがあったっていいとは思います。観客動員数勝負、とかよくある展開だと思います。ただ、夢色キャストってそういうゲームだっけ?って話です。
 
 夢色キャストが他に類を見ない素晴らしい点は、その世界観。ミュージカルに全身全霊をかけて挑んで、全ての観客を笑顔にしようとするメインキャストの思いや葛藤、そして成長。これらを第1部から丁寧に描いている夢色キャストというゲームが私は大好きですし、それを体現する夢色カンパニーは唯一無二の劇団なわけです。なので、ジェネシスがやたらと夢色カンパニーに対して攻撃的な態度をとり、「ぜってぇ負けねぇ」的な発言しているのは違和感しかありませんでした。
 ただ、あえてジェネシスをそのような違和感ある存在=悪として描き、夢色カンパニーはあくまでも自分たちのミュージカルを貫き、夢色カンパニーが夢色カンパニーたる所以……ミュージカルは自分たちのものではなく、観客のものであるという展開になり、ジェネシスは夢カンの純粋オーラで、自分たちの本来進むべき道を取り戻すのかな、と予想をしていました。これからは良きライバルでよろしくな!的な展開になるんだと勝手に妄想していたわけです。


 そしたらですよ、対決公演引き受けるんかーーーーーい。


 もう目が点・ですよ。しかも、この対決公演を引き受ける葛藤とか一切描かれない。これにも納得できない。マスコミによる誹謗中傷に疲れ果てた彼らが、正常な判断を見失ったとしか思えない。前述の通り15章で蒼星が物騒な事を言うので、少し嫌な予感がしていたのですが、まさか17章のラスト、対決公演を引き受けよう、となるシーンで”歓声がこだました”って表現が使われるとは思いませんでした。歓声こだまさすな。なんで喜んでるんじゃい!
 
 私の大好きなとある小説より引用します。

 「演劇部と勝負するの嫌なんだろ?」
 「えーと……それは……うん」
 トンボに嘘ついたところで意味ないし、それ以前にすぐバレるに決まってるから、正直に答えた。
 「芝居って、勝負するもんじゃないと思うんだよね」
 「あァ」
 「お客さんがいっぱい入れば、それが絶対いい芝居ってわけでもないし……」
 
 (『カブキブ!』第6巻 p.88)


 本当にさ、高校生でも気づいているこの本質になぜ気づかない。君たちはプロでしょう。


 

結果、置いてきぼりされた観客と脚本家たち

 ここで言う脚本家とは、我々ユーザーのことです。
 まぁ、じゃぁいいよ、100歩譲って対決公演はよしとしよう。問題は勝敗の決め方ですよ。投票て。
 この投票制度の納得いかないところは、その定義を全く決めていないことなんですよね。いや、もしかしたら決まっていたのかもしれない。でもそれが、演技なのか、演出なのか、脚本なのか、ダンスなのか、音楽なのか……等々、一つの舞台を舞台たらしめる様々な構成要素のどれをとって、良い悪いの評価をつけているのかが全く分からない。だから、ただ単に「好き/嫌い」で投票をしているようにしか見えないのです。少なくとも審査員がなぜジェネシスに・夢色カンパニーに投票したのか、その理由は説明されるべきだった。 

 逆にいうと、何の定義やテーマもない投票なのであれば、観客たちは専門家でもないわけで、純粋に好きだった舞台に投票をするのは当然。

 しかしながら、夢色カンパニーに票をいれた理由を語る黒木さんに、その思いは否定されます。

「理由? 観客票を見てください。もっとも大切な、その場で見ている人々の支持を集めたのは、彼らだった。これこそ、何よりの証拠です。」

 このセリフの問題点は2つあって、一つ目は「劇場にいた観客 > インターネット観客」と定義している点。そりゃ確かに、高いチケットを払って観劇に来ている観客のほうが、劇団として大事にしたい理由も分かります。でも、それがインターネット観客が下って理由にはならないでしょ。来たくても来れない人だっているわけで、インターネットで・生で観られない環境でも舞台のすばらしさを伝えるって考えに黒木さんのほどの人が、何故至らないのか。これだけ今リモート環境が整った世界で、いつまで「生 = 大切」という定義にこだわっているのか。つまりこれって、インターネット観客を無意識に馬鹿にしてるって、ことなんですよ。これを、夢色カンパニーの圧倒的ライバルとして描く黒木さんに言わせてはダメです。未熟な俳優に言わせるのであればまだしも。キャラクタの演出としてひどいです。
 二つ目は、ジェネシスに投票したファンたちの思いをないがしろにしている点。黒木さんはこの後、何故夢色カンパニーが優れていたかを滔々と語るわけですが、それはあくまでも黒木さん一個人の意見なわけです。再三言うように、あくまでも演劇は「好き/嫌い」の世界です。そしてこの対決公演は、投票テーマを設けてないが故に、観客の純粋な思いで投票を迫っているわけです。つまり、この投票で勝敗が定義されることは、自分が好きだと思った舞台が少なからず否定されてしまうってことなんです。第3部は、この問題への配慮が全くない。
 対決では負けてしまったけど、でもこの舞台を好きだと言ってくれた人たちへ。僕たちはもっと成長して、今ままで以上の舞台を作り上げて見せる。この思いは無駄にしない。ーーくらいのこと言えし!ファンが浮かばれねぇよ、浮かばれねぇぜ。 

 今回は、あくまでも黒木さんの言動にフォーカスしていますが、往々にしてこの第3部。ファンが置いてきぼりなんです。夢色カンパニーが大切にしていることって「観客を笑顔にする」ってことではなかったのでしょうか。誰の為にステージに上がっているのでしょうか。
 少なくとも第3部は観客のためではなく、自分たちの保身のために舞台に上がっているようにしか見えない。そんな彼らの舞台をファンが観て果たして楽しめるのだろうか。
 そして、彼らが選んだ道は、夢色カンパニーをずっと応援し続けてきた我々脚本家たちも置いてきぼりしているんです。

 

そして、何のカタルシスもない

 最終的に勝利を飾った夢色カンパニーですが、なぜ勝てたかと言うと、単に黒木さんの意見に振り回されただけ。しかも、その勝利要因が「脚本」。
 「まどかのお陰で勝てたよ!まどかありがとう!」は、第1部でやったろがい!

  第3部はそれ以上でも、以下でもなく終わります。今回は脚本だけに焦点が当たり、夢色カンパニーのメインキャストが何の活躍もなく終わるんです。仁さんなんて、単に情報通の調査員みたいな役回りしかしてない。おいちゃんは悲しいよ。仁さんだけでなく、夢色カンパニーのキャスト陣の描かれ方のひどさよ。彼らはこの第3部で何の成長もしていないのです。彼らの意思はなく、ただ単に踊らされただけで物語が進んでいるようにしか見えない。
 そうなってくると、第3部って何のために存在しているのでしょう。これなら第1部読んだほうがよいよね。

 そもそもさ、私はストーリーらしいストーリーがなくとも、個々の力量で魅せるジェネシスのほうがよっぽどよいステージだったと思いますよ。脚本はそりゃ確かに夢色カンパニーが優れていたかもしれないけれど、その他の要素はジェネシスが圧倒的に上回っているわけで。スキル面でも、考え方でも、夢色カンパニーはまだまだ未熟ですよ。そういうのを少しでも描いてくれないと、ジェネシスが登場した意味が何もないし、この先の展開に乗れない。何のためにこのストーリーが描かれたのか、疑問しか残りません。
 ただ単にジェネシスというライバル団体を登場させたくて、それで彼らと対決させたら面白いんじゃね?という考えしか見えてこないのが残念です。


 

よかったところも、ある

 散々ぱら文句言ってきましたが、この第3部、良いところもあります。


ジェネシス」は結果、よかった

 登場時は、その攻撃的な言動・行動で良い印象がなかった彼らですが、第3部を最後まで読むと彼らは彼らなりの理屈で動いていることが分かり、非常に好印象でした(その理屈が良いか悪いかは別にして)。
 とくに、灰羽さんはめちゃくちゃ好感度が上がりました。この人だけが唯一第3部で納得のできる人物と言っても過言ではないかと。

 「夢色カンパニーを潰す目的でジェネシスを立ち上げた」「父の無念を晴らしたい」「夢色カンパニーになんとしても勝たねばならなかった」

 私、演劇は勝ち負けじゃないと言ってきましたが、この人だけは演劇を勝ち負けのツールとして利用しようと覚悟していたわけですよね。それが結果、演劇を大切にし続けてきた父親の考えと相反するものになってしまったとしても。
 でも彼は、ジェネシスのメインキャストたちと関わり、一緒に舞台を創り上げる中で、その思いがいかに不純で卑しいものだったか気づくわけです。

「復讐というよこしまな動機で目指せるほど、生半可なものではなかった」「横谷幸作の息子としてではなく 劇団ジェネシスの主宰として対決公演に臨むようになりました」

 ラストの灰羽さんのセリフは、そのどれもが素晴らしい。灰羽というキャラクタに厚みを持たせるわけでなく、灰羽さんにこうも思わせるジェネシスのキャストたちの凄さも表現されている。こういうところですよ、夢色キャストのクオリティの高さは!

 まぁ、夢色カンパニーの舞台を見て最終的に考えを改めた、ってのが「へぇーそうですか」って感じなんですけど。
 ただ、やっと灰羽さんは過去から解き放たれ、まっさらな思いでジェネシスと向き合えるようになったわけです。きっと仲間たちにも謝罪したと思います。そして、ジェネシスはそんな灰羽さんを受け入れ、もう一度高みを目指せる状態になった。
 真の意味で一つの劇団になったジェネシス。彼らが創り上げる舞台をもっと観たい、そう思わせてくれました。

朝日奈真がすごい

 メインキャストの父親ってだけなんだけど、真先生がこの作品にもたらす影響力すっげぇな、って確信を深める第3部。この人のスキャンダルで未だに夢色カンパニーが揺れるわけですから。故人で、一度もビジュアルをお目にかかったことがないけれど、この人の存在のでかさが半端じゃない。恐らく、脚本家の皆さんの中にも朝日奈真ファンがいると思います。私も、その一人です。

 これまで色々なストーリーの端々で「ミュージカル界の巨匠」って語られてきたけれど、この人の舞台にかける情熱が凄まじいし、完璧な舞台を作り上げるために結構敵も多かったのではないかと予想する。だって、この人結構言葉足らずだと思うんですよ。カイトさんの時だって、本当はカイトさんの為を思っての発言でもあったと思うんです、「君の色で塗りつぶされてしまう事件」ね(なんだその事件名)。それが、彼にうまく伝わってなくて、ずっとカイトさんのトラウマとなって残り続けているわけで。それであんな擦れた俳優になっちゃって(違う)。
 今回の横谷さんの事件も、いくら相手が頑固だからってやること結構強引というか。「彼を真の役者として在り続けさせたいから」って、復帰公演を本人に何も言わずに潰すかねw 凄すぎだよ。真の大物って感じです。
 
 ただ結果、親友である横谷さんとの関係性もすごく良い描かれ方で。結構、双方頑固でさ。最後は和解できたわけだけど、このことは誰にも言わないという覚悟のもと、仲違いしたって関係性をずっと演じ続けてきたわけだよね。この二人がメインのストーリー、やってくれてよもよいのよ。

とある伏線の存在

 これは、また別記事でじっくり書こうかと思っているんですが、第1部から薄っすらと描かれている、とある謎について今回も触れられました。それが中々の大物の予感で、非常にワクワクしています。
 「夢色カンパニーに裏切り者がいる?」
 第1部で脚本を盗んだのは誰だったのか、第3部でテレビ局にメールを送り付けていたのは誰だったのか。
 この伏線が回収される前に、考察したい~~!







 以上、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

 私は、このブログを運営するにあたって、ずっとあるルールを大事にしていました。それは、「夢色キャストに対してネガティブなことは書かない」です。
 そのルールを今回だけは解き放ちました。

 色々と書きましたが、もちろん今でも夢色キャストは大好きです。ただ、しがない一脚本家がこの第3部をどう感じたかを記録しておくのも大事なのではないかと思っています。そんな気持ちで書きました。


 これからも夢色キャストを楽しみたい!その思いに嘘はありません!

 今年も夢色キャストな一年にしていきます。

*1:詳しく知りたい方は、本記事を参照ください。 kenmi3411.hatenadiary.jp